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「風立ちぬ」観てきました!!号泣しました!!ジブリらしい唐突な展開とジブリらしからぬ盛り上がりの無さとエンディング。
これは子供は退屈でしょうね。アニメ映画的な盛り上がり何もないもん。
でも泣きました。こらえるの必死でした。こんなに泣いたのは「ダンサーインザダーク」以来かも。

ちょいネタバレしてます。

 

 

号泣しちゃいました

ジブリ作品はわりといつも公開すぐ見に行くのですが、今回はちょっと遅れて観に行きました。
前回のポニョが全く自分の中で受け入れられず、ちょっとジブリ作品はもういいかなぁなんて思ってて、そんなにテンションも上げずに見に行ったんですが。


公開後、作中の喫煙シーンで日本禁煙学会が難癖つけていたりと、本篇以外でも話題に事欠かないですが、禁煙学会に批判殺到というところを観ると喫煙がなんら作品評価を下げることにはならんということですね。僕も喫煙描写は問題ないと思います。

 

ジブリらしい唐突な展開とジブリらしからぬ盛り上がりの無さとエンディング。
これは子供は退屈でしょうね。アニメ映画的な盛り上がり何もないもん。
でも泣きました。こらえるの必死でした。
こんなに泣いたのは「ダンサーインザダーク」以来かも。

ポニョの次がこれとは振れ幅が凄まじいですが、結局これがまごうことなきジブリ作品でした。
女性の献身的で母性の塊。こんな女性は現実世界にいるのでしょうかってぐらい現実離れしてるかと思えば、いつもどこか刹那的で共感を得るような男性の弱さやダメさ。この性別に対するギャップが宮崎さんらしいなぁと。

 

見終わって劇場から出るときにふと思ったのが、宮崎作品がこれで完結したような気になった。
いや、別に根拠も何もないし、今後も作品を作り続けるんでしょうけど。今まで観て来た作品の集大成のような、幼稚園の頃から見続けたジブリが、36歳の今になってようやく平行な目線で見られたというか。宮崎監督のやりきった感が出ていたような気がします。


まぁ、言いたいことは沢山あれど、他の方も沢山感想を書かれていますので、僕の涙の原因、
二郎役の庵野さんの話&ヒロイン菜穂子の話でも。

 

 

 庵野監督はひき算

 

公開前から話題になっていた庵野監督の声優出演。それも主役。そりゃ賛否両論巻き起こるでしょう。話題作りと言われてもしょうがない。でもそういう評価を超えて、僕の中では最大限の称賛を送りたい。よくハリウッド映画の日本語吹き替え版でタレント起用して作品を台無しにしてしまうなんてことがありました。アベンジャーズとかそうでしたよね。プロの声優を起用する事で作品の世界観を損なわないようにするのは多くの人が望むことではあります。それが本来の声優の至上命題ですから。

そこに庵野監督の起用。タレントよりもそもそも演技経験なんてほとんどない。まぁ監督なんだから演技論とかは持論があるんでしょうが。
この素人中の素人がやる二郎に、僕は心を揺さぶられました。
実際ひどい棒読みで、最初はすごく違和感ありました。それが後半に進むにつれて、馴染んでいくというか、自然に入ってくるんです。心に響く感じがするのです。声に抑揚もなく、二郎自身も感情を表に出すタイプでもないのですが、庵野さんの声が染みこんでくる。


そもそも主人公の二郎は根っからの職人タイプ。子供の頃から飛行機のことばかりだし、必要なこと意外はあまりしゃべるようなことも無い。かくいう庵の監督も若い頃からアニメや特撮業界漬け、そんなに流暢にしゃべるのを見たことがありません。なんとなく似ているような気がしなくも無い二人。

二郎というのは根っからの技術者。美しい飛行機を追い求めて、純粋にその仕事に邁進する人間です。その純粋な魂に見合うのは、飾りっけのない言葉。そこに感情的な演技もいらないだろうし、きっと良い声もいらないんでしょう。あと、ジブリ的に言えば女性は強いが、男性はどこか心に弱みを持っています。今回の二郎の場合、純粋で一途な天才肌。正義感も強い。そこに来て完璧な声優でやられちゃったら、どこで感情移入しろっていうのか。庵野監督起用は引き算なのかなとも思いました。

 

 

 

このお話のヒロイン「菜穂子」


間違いなくジブリ作品屈指のヒロイン。病気に立ち向い、二郎の心の支えになる強い心の持ち主。
ジブリの女性はいつも強い。そして恋愛的な要素よりも、母性的な要素が強く、母親のように包み込むような性的な部分を排除された存在のようにして出てくる。

二郎と菜穂子はよくキスをします。菜穂子はジブリ作品の中でも稀有な母性も持ちつつ、性的なキャラでもあると思います。男性が女性に感じる異性の部分と母性の部分を併せ持ち、純粋で健気、好きな男性のために自分の命を削る。こりゃ誰も勝てません。


風立ちぬのコピーは「生きねば」ですが、まさにこれを体現しているキャラクターでもあります。
この時代の結核ですから、不治の病ですよ。母親も結核で亡くなっている。自分も長くないこともわかっている。それでも二郎のために高原の病院に一人で入院し、二郎のために病院を抜け出し、短い夫婦生活を送る。

生きねばとは寿命を延ばす事を言っている部分も一分あるでしょうが、僕には「命の尽きるその時まで精一杯生きねば」というように菜穂子を見て感じました。

この「生きねば」は作品の中のテーマとして「仕事に生きねば」「愛に生きねば」「精一杯生きねば」「菜穂子の分まで生きねば」

自分の生命を削っても、相手のために生きねばならぬという、純粋な理想論とも言えるものが、ジブリ作品にはよく似合う。

ラストの菜穂子が限界を迎え、病院へ戻るシーン。ここが最大の号泣でした。泣きすぎちゃって、椅子が嗚咽で揺れまくり。2人席でよかった。

 

 

まとめ

 

抑揚のないストーリー展開や、ご都合主義的な設定はままあれど、ここに登場してくる人物の心情や、テーマについては非常によく描かれていたんじゃないかと思います。
少なくとも観る価値の大いにある作品でした。

 

 

 主題歌良かったなぁ。歌詞のマッチ具合ったらないですよ。

 

 


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